我が国ではトップレベルの収集規模と範囲を誇り、30年来に亘り蓄積されてきた8万点余りの生活造形資料の整備を進め、公開のためのデータベース化を図る。具体的には民俗学・人類学の分野だけでなく、現代美術・デザイン・グラフィックの研究者・工芸作家等の研究チームによって「造形研究」の基本資料としてデータベース化を図ることで、教育研究活動と創作活動・産業技術の発展のためなどの基本的資源として整備し、広く活用に供する。また、これらのコレクションのうちから食生活、住生活、衣料、生業、民間信仰等にかかわる約30000点の資料について、造形研究センターの他のプロジェクトで研究される近代デザイン資料や映像メディア資料との統合的な検索利用が図れるものにする。
(1)民俗造形資料のデータベース構築による民俗学・人類学・現代美術・デザイン研究からの統合的研究
(2)美術・デザイン分野における創作活動への民俗造形資料の活用に関する研究
(3)データベースと実物資料を関連づけた統合的な展示方法に関する研究